『FOUND ファウンド』を観た。

はじめまして。

何について書くか悩んだ末に、映画にしました。

記念すべき(?)第一回は『FOUND ファウンド』です。

 

『FOUND ファウンド

FOUND ファウンド [DVD]

製作年:2012

製作国:カナダ

監督:スコット・シャーマー

学校でいじめられているマーティは、家族の秘密を見るのが何よりの楽しみだった。母親はベッドの下に手紙、父親は車庫の奥にヌード雑誌、そして兄はクローゼットに人間の生首を隠していた。時々変わる生首をこっそり取り出して眺めるのを日課にしていたマーティは、ある夜同級生の首を発見し……。

 

ホラー映画です。日本では2017年に「未体験ゾーンの映画たち」として公開されました。『イット・フォローズ』を越えて42冠を達成したのだとか。いまいちピンとこないのは、僕が映画に疎いからでしょうか。『イット・フォローズ』が何冠なのかだけでも誰か教えてください。

 

日本語版ポスターには「史上最も美しいスプラッター映画」「完璧なラスト」とあります。この手の謳い文句には、どうしても期待してしまいます。最後に何かあるというのに弱いんですよね。

 

この作品の知名度って、どれくらいなのでしょうか。全国の劇場で公開されていたらしいのですが。ちなみに僕は、ミステリ評論家、千街晶行さんの

最後に観たのは『FOUND ファウンド』。乙一の小説みたいな話だな……と思いながら観ているとラストでドン引き必至のホラー映画上級者向け作品。いやあ凄かった。グロ度と背徳度では『マーターズ』『セルビアン・フィルム』あたりに匹敵すると思う。あのラストカットは忘れられそうにない。

というツイートで、この作品を知りました。

※ツイートの貼り方がわかりませんでした。いずれ修正します。

「ラストカットが忘れられない」と言われると、見たくなりますよね。僕は好きです。この手の謳い文句。

 

で、『FOUND ファウンド』を観ようと思ったのですが……

その前にツイートで触れられている作品を見るべきではないかとなりまして。『マーターズ』を観ました。

マーターズ [DVD]

製作年:2008

製作国:フランス

監督:パスカル・ロジェ

 

うーん。こちらは期待はずれでした。とにかく楽しめなかったんです。たしかにグロい。たしかに背徳的。でも、肝心のストーリーがつまらない。初めの方は良かったのですが、後半になるにつれて……。どうも僕には合いませんでした。リメイクまでされている作品なので、気に入る方も多いとは思います。あくまでも個人の感想ということで。ちなみにこういうのをフレンチ・ホラーと呼ぶらしいです。たしかにフレンチでしたよ。主人公が○○○に(ry

 

で、とりあえず『FOUND ファウンド』だけ観ようかなと。準新作が100円になっていたので。ラッキーでした。

 

さて。

ようやく感想です。

 

 

以下、ネタバレあり

 

 

正直、怖くないです。

というか、観客を怖がらせようとしていないんですよね。

出演者の演技はお世辞にも上手いとは言えませんし、映像もどこか安っぽい。どことなくホームビデオを思い起こさせます。カメラ何台くらい使ってるんでしょうか。

ただ、リアリティはあります。家族が交わす会話の独特な空気感みたいなものが、よく表現されています。親子にしても、夫婦にしても、兄弟にしても。あの感じって出そうと思って出せるものじゃないと思うんですよ。まあ、出てるんですけど。

とにかく、思っていた以上に楽しめました。兄弟のビジュアルも良かったですし、学校の友人たちもいいキャラしてます。主人公がホラーマニアというのも、上手く効いていました。オープニングも良いですよね。

DVDではなくVHS(?)をレンタルしていたので、少し昔の設定なのでしょう。それ以外のシーンは現代とほぼ変わらないと思います。あの場面まで昔の話だと気付きませんでした。

ホラー映画ではあるんですが、一種のホームドラマみたいな作品でした。恐ろしいホラーでも、残酷なスプラッターでもない。少し人とは違った青春だなって。監督は家族の形を描きたかったのかなとも思いました。家族の形なんて家族の数だけありますからね。兄が両親の生首を弟に添えるのも、家族の形です。

ちなみにこの作品、8000ドルで撮影したらしいです。これには驚きましたね。どういう内訳なんだよって。ちなみに『イット・フォローズ』が200万ドル。どちらも制作費からは考えられないクオリティですよね。

 

47 Ronin (字幕版)

まったく関係ないですが、こちらは僕がいつか観たい映画の一つです。もしも機会があれば、こちらもブログで取り上げます。

 

さて。

ここからは、より主観的な感想です。

 

僕がこの映画を観て、最初に思ったこと。それは、こんな兄が欲しいなということでした。と言っても、別に両親を殺されたいんじゃないですよ。ただ、羨ましいんです。僕も兄から何か教えてもらいたかった。兄弟で共通の趣味があるって良くありませんか?

たぶんこの作品の兄弟は、強い絆で結ばれているんですよ。少し歪な兄弟愛で。僕にはそれが羨ましく思えた。だから好きです。面白いかと聞かれると、また違う気もしますけど。ストーリーにあまり起伏がないので。そこもホームビデオっぽい。パッケージで兄が掴んでいる弟の生首は、まさに兄弟愛の具現化かなと思っています。少し無理のある解釈かもしれませんが。

ラストカットについてはとくに何もありません。たしかに背徳的ではありますが、忘れられないってほどでもない。最初はどうなってるのかよくわかりませんでしたが。ドン引きはしませんが、美しくはあると思います。もちろん残酷ではあるんですけど。

ホラー映画の怖さが好きな人には、少し物足りない作品かもしれません。それでもいいんです。これは紛れもない青春映画ですから。

 

それでは。